Description


まず目に付くのが恐竜が首をもたげたようなその奇抜な外観であるが、このパビリオンの
メインはそこではなく、そのすぐそばに横たわっている丸やら四角やらがゴテゴテついた
なにやら意味がわからない物体である。これはスペースチューブと名付けられた円柱形を
した構造物でこの中を2本の動く歩道が走っており、オーストラリアの歴史と発展がパネルで
展示されているのを見る仕組みである。四角やら丸やらはそのパネルを展示するアルミ製
のBOXなのだそうだ。


では、その一番目立つ恐竜のような構造物は何なのかと言えば、ワイヤーで吊られた円形
構造物を支えるフックであり、名称も「スカイフック」と呼ばれる。次に目立つ円形の構造物は
その下で入場を待つ人々を太陽の直射から守る屋根なのであった。これは20本のワイヤー
で吊りさげられ宙に浮いている状態になっている。直径48mのこの屋根の下に2000人が
収容でき、360度のスクリーンに映し出された映像を見ながら順番を待つという仕組み。



円形屋根の下の待合所からアクリルチューブを通ってメインのスペースチューブへと続くわけで
あるが、このスペースチューブは深さ10mの広い緑の庭に浮いている構造となっている。この
庭はサンクンガーデンと呼ばれ、オーストラリアから持ってきた岩、樹木、赤砂、草花で構成
され、中央の砂漠地帯から緑豊かな東海岸までの幅広いオーストラリアの大自然を表現して
いるそうです。



 Making Process